株式会社サリックからのお知らせ
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夏前の試運転について
2020-05-30
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、多くの人が外出を控え家の中で過ごす方が多く、緊急事態宣言解除後もテレワーク等で在宅時間が長くなると予想されます。本格的に暑くなる夏に向けて準備したいのがエアコンの試運転です。暑くなってからエアコンを使おうとした時に急な故障や不具合などが起きるケースがあります。真夏を迎えての急なエアコン稼働は、機械への負担が通常よりも大きく例年、暑さが厳しくなる7月に、エアコンの故障や不具合についてのお問い合わせが急増します。ピーク時にはお問い合わせから対応まで通常よりもお待たせしてしまうことが多くなります。本格的に暑くなる前に一度、エアコンの試運転をおすすめします。
空調機選定その2
2019-09-30
今回は業務用の空調機選定について考察してみたいと思います。一昔前(古くてすみません)事務所にほとんどコンピュータがなく、それこそコンピュータールームなる部屋まであった頃(いまは、サーバールームでしょうか)です。
パソコンは相当大きいわりには、処理能力も速度も今と比べ物にならないくらい遅い時代。事務所の空調機器はそれなりの能力選定をして設置されていたようですが、ある時期からデスクトップパソコンが次第に導入され始めました。それが加速度的に早く、気が付いたらエアコンが効かない症候群(あえてこう表現してみました)がいたるところで発症しました。
特にデスクトップパソコンは発熱量が大きくて台数に比例してかなりの熱量が発生します。そのためエアコンを能力アップして更新、または追加設置してしのいだ事務所も相当あったようです。
事務所などは複数の人員(人も36℃の発熱体です)、照明、換気扇、機器発熱、窓の方角、入り口の開閉頻度、階数等々、挙げればきりがありませんが、それなりの能力を必要とします。そのため最近は大きめの負荷計算をしています。
先ほども言いましたが、サーバールームに大急ぎで追加設置するするケースが時々ありました。事業の拡大や事業内容の変化などで、サーバーの容量をアップしたために温度が上がりすぎてトラブル発生、で急遽対応というわけです。
いずれにしても、事務所などは、発熱体が増えることはあっても、減ることはあまりないようですから(LEDは別です)相対的に暖房負荷は減っています。
以上のようなことから、一概に事務所といいましても、多方面から負荷を検討する必要があります。暖房重視か冷房重視かでも異なってきます。新築はもちろんテナントからテナントへ引っ越す場合もぜひプロにご相談ください。
効率的な使い方
2019-08-29
酷暑が続いています。冷夏かも?と言っていたころが恋しい気分です。スローペースの台風の影響で38度や(40度越えのところもありました)夜中も28度が続いてさすがにばて気味の方も多いのではないでしょうか。疲れの原因はいろいろでしょうが、根本的な原因は高温多湿だと思います。
そこで今回業務用は横に置き、家庭用のエアコンの効率的な使用方法についての考察をしてみたいと思います。よく言われるのが、リビングなど使用頻度の高いところはつけっぱなしがよい、という説についてです。これに関しては理にかなっている点があります。エアコンが最も電気を消費するのは、コンプレッサーが最大で回り、温度を下げる(あるいは上げる)ときです。33度から25度まで8度下げるより一定で温度を保持したほうがピークは減ります。
では、それだけでいいのかというと、そうはいきません。ピークを作らないために大事なことがあります。それは部屋の温度を上げないようにすることです。当たり前のことですが、さてどうするか、日差しの入る窓には遮熱カーテン、窓はできれば2重窓、省エネのため使用しない家電はコンセントを抜く、部屋の入り口はきちんと占める等々、まだまだあると思いますが。
一方、ほとんどの方が気にされていない室外機についてはどうでしょうか。
室外機の設置されている位置から確認です。南向き(あまりないと思いますが)は冷房には酷です。西日の当たる場所もしかり、そこでお勧めは、日差しを遮る屋根を付ける。よしずなどを立てかけて遮光する。(ただし、空気の交換を妨げないように)意外と一番効果があるのが、水をかけることです。室外機の天板を冷やすだけでも効果があるようです。
どれも面倒くさい。と思った方は、設定温度をあまり下げず、扇風機やサーキュレーターなどを併用することをお勧めします。
いろいろやってみて、昨年と使用電力量を比較してみるのも楽しいかもしれません。
室外機の役割とは
2019-07-26
いよいよ夏本番がやってきました。毎年やってくるこの季節を乗り越える準備はお済でしょうか?
最近NETで見かけたのですが、「エアコンの室外機をお洒落なカバーでドレスアップしましょう。」というものがありました。室外機は、夏は酷暑の中、冬は極寒の中を健気に頑張っているのに、格好が悪い・汚い等、散々に言われることが多いようです。とかく家の周りでは必ず目立たない北側などに押しやられてしまう嫌われ者です。そこで、ガラリや衝立などデザインを駆使して少しでも見栄えよくしようというもののようです。
ここで気を付けたいのが、室外機の大切な役割です。そもそも、エアコンの室外機は、夏は外に室内の温度を排熱し、冬は外の空気から温度をくみ取り室内機に送る大切な役割があるため、室外機の周りは常に空気の循環を良くしておく必要があるのです。余計なものを置いて空気抵抗が増加し、結果として吹き出した空気をそのまま再度吸い込むと(いわゆるショートサーッキト現象です。)その分電気代に跳ね返りますから気を付けましょう。
最近の情報では、あるメーカーがデザイン性を重視した室外機を考案し、参考資料を一部発表しました。人それぞれに好みがありますから何とも言えませんが、機能ばかりでなくデザインにもメーカーはようやくやる気を出したようです。
少し期待して待ってみましょう。
梅雨の時期の空調
2019-06-28
梅雨の時期です。温度計を見るとそんなにも高くはないのに体感温度は高いといった不快な季節です。作業されておられる方は尚更でしょう。
だいぶ前ですが、冷風扇という物がありました。最近そのリバイバル版(存在していたのかもしれませんが)と思われる小型版(パーソナル用と表記)の広告を見ました。私は使用したことはありませんが、周りの環境に合えば効果はあるかもしれません。仕組みはいたってシンプルで、水をしみこませたフィルター状の物にファンで風を送るというものです。水の気化熱を利用しますから、暑苦しい夜などは窓を開けて回せば涼しいでしょう。ただし、どんどん蒸発した水分を室外に出さなければかえって湿度が上がり逆効果もありえます。使用方法をよく読んで、ということでしょうか。
湿度が高く(70%前後)蒸し暑い部屋の温度を見ると25度、エアコンの設定温度は25度、はたしてエアコンは運転するでしょうか。エアコンは指定された温度は達成していますから吹くのは風だけ、しかしコンプレッサーは回りません。そんな時はおそらく、設定温度を最低まで下げる人、ドライモードにする人等々、あきらめる人はあまりいないかもしれませんが、やはり効果的なのはドライモードでしょう。ただ、お使いのエアコンの取説書は確認しましょう。ドライモードは強い冷房モードと同じ運転状態です。機種によっては温度が下がりすぎ、寒くなる場合があります。再熱除湿式のものは、(簡単に言えば室内機側で強い冷房とゆるい暖房を同時に行っている状態です。)湿度は下がりますが温度はほとんど下がりませんからなかなかの優れものです。
いずれにせよ、お使いの機器の使用方法をよく確認していただき、梅雨を快適に過ごしたいものです。